闇魔女
聞き込み捜査で本気モード2


「さてっ!!
可愛い可愛いブルドックちゃんが手に入ったところで、聞き込み捜査やるわよ!!」


ブルドックを家に届けるように、手配し終えた由宇は、満面の笑顔で愛海を見る。

本来の目的を忘れてはいなかったようだ。


『…覚えてたんだ。
ってか、全くテンション上がんないー…


…やっぱり、アタシだけでも聞き込み捜査の正装するべきだよね』


「…高級レストラン」

『――…ッ!』


ボソッと呟いた愛海に由宇は、笑顔のまま囁いた。



「もちろん、やるわよね?」

もちろん、のところを強調した由宇の声は、いつもより1オクターブ‘高かった’という。



低いより高い方がなぜか怖かったのは、それが由宇だからだろう。絶対。





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