闇魔女
右手をパーの形に開いて由宇に見せ付ける愛海を、ゆっくりとした動きでみる。
「5つ…ですって?
役に立たない情報は数に入らないのよ!!」
ヒュォォォオオオオ
冬ではないのに冷気が辺りを包んだ。
無表情でジーッと見つめる由宇に愛海は地雷を踏んだ事にやっと気が付いた。
『…えっと……由宇さん…?』
冷や汗が背中を流れ落ちるのを感じる。
「愛斗…いや、愛海…?」
『は、はい!!』
未だに無表情の由宇に呼ばれ、ビシィと気をつけをする。
「アナタが手に入れた情報というものを、聞かせてもらおうかしら…?」