闇魔女




『…由宇のばーか。由宇の鬼ー。由宇の…』


ひりひりと痛む頭を抑え、出てもない涙を拭うフリをして由宇をジトーッと睨む。


「あんたが悪いのよ」


そんな愛海の演技など由宇に通じるはずもなく、あっさりと切り捨てられ、プクッと頬を膨らませた。


< 120 / 121 >

この作品をシェア

pagetop