闇魔女
愛海の相槌を最後まで言わせず、さも当然というように言葉をつなげていく。
『…自分で言う?』
「そう、私は可愛い女の子。
老若問わず、男なら誰でもこの私の美貌に惚れるわ」
愛海のツッコミは軽やかにスルーされ、うふふっと笑う由宇。
…世の中の男共よ。
見た目ふわふわ天使でも中身こんなんだぞ。
騙されるな。
「でも、問題は女よ。
あんまり私が可愛いから、嫉妬するでしょう?
そこで、男装愛海の出番よ。
その中性的な甘いマスクで女から情報をゲットしてきなさい。
幸い、ウサギさんの家は商店街のすぐ近く。
人なら山ほどいるわ」