アイ ニード ユー

美沙の家を出た俺は、人通りの多い大通りに出た。



と言っても特にする事もなく、俺は暫くブラブラと通りを歩いた。





……暇だ。
かと言って、もう美沙の家に戻る気にはなれない。


授業中だけど、洋祐でも呼ぶか。


そう思い、俺はポケットから携帯を取り出す。



携帯を開き、通話ボタンを押そうとした時、






俺の手から携帯がすり抜けて、アスファルトの上に音を立てて落ちた。




正確に言うと、誰かにぶつかられた衝撃で俺は携帯を落とした。
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