アイ ニード ユー
「え、じゃねぇよテメェ」

何故か俺は一瞬ためらったが、直ぐに睨みを効かせた。



女だからって、俺は容赦しない。

それなりの落とし前をつけるまで、許さない。



この時の俺には、そんな変で安っぽいプライドがあった。



「………何よ」

俺なりにかなりの睨みを効かせているにも関わらず、その女は全く怯む事なく答えた。



口には出さなかったが、「またナンパ?いい加減ウザい」と言っているのが、表情と瞳ではっきりと分かった。
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