アイ ニード ユー
「…バッカじゃない?!そんな態度とれば私が怖がるとでも思ったの?」

ふん、と鼻で笑う。


「大体、女に向かって凄むってどうなの?男として。
カッコ悪いと思わないの?」

そう言って、下を向いてハァー、とため息を吐く。



いかにもあり得ない、という様に。



そして、その真っ黒な瞳でまた俺を見据えるんだ。




俺は、怒りを通り越して呆然とその女を見た。


もしかして俺は――――
< 20 / 22 >

この作品をシェア

pagetop