アイ ニード ユー
この女に、負けてる………のか…?




俺が、女に負けてる…


あり得ない。
絶対、あり得ない。





生まれて初めての出来事に、俺は焦った。
今まで、こんな事なかった。


この俺に、怖がったり媚売ったりしない奴なんて。



それが、俺のちっぽけなプライドをかなり傷付けた。



…駄目だ。




「テメェ…ふざけんなっ」

俺は女の胸ぐらを掴んで怒鳴りつけた。



口で勝てないなら、手を出すしかない。




『女に手を出すなんて、男として最低』なんて良く言うけど、俺にはそんなの関係ない。



俺に従わない奴は、どんな手を使ってでも従わせてやる。
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