アイ ニード ユー

「お前、また停学くらったって?」

何かといつもつるんでいる洋祐(ヨウスケ)が、呆れた顔で俺にそう言った。




「まぁな。今回は一週間だと」


「お前…何でそんな平気そうなんだよ」



淡々と言う俺に対して、洋祐はまた呆れた顔をした。






「別に。停学位大した事ねぇし」


「あのなぁ…今回の事もその前も、お前が理事長の息子じゃなかったら完璧退学だぞ?」

「いんだよ、俺は理事長の息子なんだから」
煙草に火をつけながら俺はそう言った。




そんな俺に洋祐は言う気をなくしたのか、ため息をついて自分も煙草に火をつけた。
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