アイ ニード ユー
停学をくらった俺は、美沙の家でくつろいでいた。



俺が美沙の家に行きたいと言うと(実際は行ってやると言った)、美沙は嬉しそうに笑って学校を早退した。





馬鹿な女は、何でも俺の言う事を聞く。


まぁ、都合が良くて助かるけど。








「ねぇ…美沙としよ?」

そう言って、美沙がいきなり俺の首元にすり寄って来た。




いつもなら黙って受け入れるが、今日は何となくそんな気分になれなかった。



むしろ、美沙のその姿に吐き気がする。




「…離れろ。ウザいんだよ」


「えぇー、何でぇ?」


「そんな気分じゃねぇ」

美沙を横目で睨みながら俺は冷たく言った。




「いいじゃん…ねぇ、しよ?美沙いっぱーい尽くしてあげる…」
< 9 / 22 >

この作品をシェア

pagetop