ピエロ
寝室を軽く
覗く...

『由紀...??』

「優...優...」

寝室には
大量の
写真...
手紙...

『由紀...??
ねぇ
どうしたんだよ
由紀!!』

由紀の肩を掴み
揺さぶる

「優...
私...
ストーカーに
合ってるの」

そして
由紀の口からは
酷くて
辛くて
悲しくて

聞いている
自分が
身震いする程だった

ふと
目に入る
写真には
由紀の
寝顔
着替え中
料理中
帰宅中
そんな
写真の中に
男の性器の
写真があった

俺の隣では
震えながら由紀が
泣いてる...

俺は
怒りを感じた...

ストーカーに
対する怒り
自分に対する
怒り

好きな女一人
守れない自分...
好きな女の
異変に
気付けない自分...

俺は由紀を
引き寄せ
力一杯抱き締めた

『俺が
俺が由紀を守るから
俺が
由紀を幸せにするから
だから
俺の傍にいて...?』

由紀は
涙を拭い
笑顔で頷いてくれた
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