小悪魔な年下くん!



あたしが…ターゲット?!


は?!




「な、ななな…何を…っ!!」


「愛莉って面白いね♪」





季一はそう言いながら、あたしの軽く巻いた髪を手にとった。


ちょっぴり、どきってしちゃったりも…。


…って、ダメダメ!!


こんな奴にトキめいたら…っ!!



「…ん」



目の前にいる季一の存在を気にせず、一人自分の世界に入っていたあたし。


それが、だめだった。


いつの間にか、あたしの唇には柔らかい感触。


目を開けるが、暗くて分からない。


そっと、離れようとしたが、あたしの後頭部と背中には手があって、離れように離れれない。





「ん~…っ!!」





息が苦しくなって、季一を叩いた。


すると、季一はあたしから離れた。




「…な、なにすんのよ!!」
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