小悪魔な年下くん!
「何って…愛莉、キス知らないの?」
「…っ!!知ってるわよ!!」
「じゃあ、分かってるじゃん」
季一はニコニコとしながら、あたしの頭をポンポンとした。
一言「校門前でね」と言い残し、屋上を後にする季一。
どういう…こと?
てか、アイツに宣戦布告されたんですけど!!
何が『愛莉は、僕らを好きになるんだよ?』って!!
なんない!絶対に、ならないし!!
「…っ」
…キスされちゃったのか…。
ふいに思い出したこと。
あー!!もう!
あれは、キスじゃないもん!
あれは…あれは…。
と、とにかく忘れるの!!