小悪魔な年下くん!
お誘い 季一side
「ちょいちょいちょ~い!」
屋上からの階段を下りていると、香多と春也と翼がおどり場に居た。
なんでいるんだよ…。
まぁ、相変わらず香多は窓の外を見てて興味なさそうだけど…。
問題は、春也なんだ。
「なに?」
「“何?”じゃないでしょ~。何なの、アレは!」
…ちぇ。
見られてたか。
あ~ぁ…めんどくさい事になる…。
「アレって?」
僕は、三人を置いていくようにスタスタと階段を下りて行く。
香多は何も聞いて来ないし、翼は大人だから大丈夫なんだけど…。
春也、だよね~…。
アイツ、まだまだお子ちゃまだし。
「キスだよ!キース!!」
「だから?」
「だから…って…。ずるいだろ!季一だけ!!」
ほ~ら、来た。