小悪魔な年下くん!
顔を覗き込むように見て、僕は眉を垂らした。
また女子は顔を赤くして、キュンッとした顔をしている。
なんか…言っちゃ悪いけど、単純だよね。
「ううんっ!!いいよ…っ!!」
「本当に、ごめんね…。明日なら空いてるよ!」
僕はそう言って、満面の笑みを見せた。
こうしとけば、みんな僕の事いい子って思うんだよね♪
って…コレ、狙っちゃってるね。
まぁ、いっか。
「わ、分かった!!じゃあ、明日…体育館裏に…」
「ん。HR終わったらすぐ行くね」
「…っ!」
また満面の笑みを見せたら、声も出ないのか思いっきり顔を縦に振って頷く女子。
そんなに嬉しいもんなのかな…?
僕が苦笑いで彼女を見ていると、「おっほん!」という声が聞こえた。
「えっと…。山野くん。始めてもいいかな?」
「あ、すみません。どうぞ、始めて下さい」
先生に一礼して、自分の席に着いた。
すると、女子のみんなも続々と席に着いていく。