小悪魔な年下くん!
詩音は、息絶え絶えも言った。
4人目の小悪魔は、マジメ。
…というか、女子に興味がないらしく、呼び出しには応じずにいた…。
ということらしい。
てことは…ホモ?
なんて一瞬思ったけど、それも違うらしい。
男子にも興味がなくて、4人組として一緒にいるわけではなくて、その他の3人組が絡んでいるだけ…らしい。
「へぇ~…。よく調べたね」
「でっしょ~?詩音様を甘く見たらダメ!」
詩音は、エッヘンと言うように胸を張って仁王立ちをした。
ほんと…詩音ってある意味怖い。
あたしが、小さく溜息をつくと同時にHRのチャイムが鳴った。
すると、みんなガタガタと音をさせながら、席に着いた。
ガラッと音がすると、教室の中に先生が入ってきた。
先生は、緑色のジャージを着ていて、足にはサンダルを履いている。
おまけに、口の周りにいっぱいの青のり…!じゃなくて、ひげの剃り跡。
「みんな、おはよう」
先生の曇った声が教室中に響くと、HRが始まった。
だけど、あたしはずっと上の空。
奇跡的に、席は窓側の一番後ろ。
窓から真っ青な空を見上げて、先生の言葉を全て流した。