SUNDAY
プロローグ
「ユウタくんお疲れ様でーす!お時間30分になりまーす!」
日焼けマシンがゆっくり開く。
中から汗だくになり、こんがりと焼けた肌の男が出てきた。名前はユウタらしい。

ユウタ「あっちぃ…」
そして更衣室に向かいソッコーでシャワーを浴びる。
シャワーを終えて体を拭く。髪は洗わない、せっかくセットした頭を洗うなんて、もったいない…ってゆー考えみたいだ。
服を着る…どっからどう見てもギャル男、そしてメッシュの入ったシルバーっぽい髪を軽くセットし日サロのロビーに向かう。

日サロ店員「ユウタくんお疲れ♪ドリンクはどうします?」

ユウタ「今日はいいっす!待ち合わせに間に合わなくなっちゃうんで!」

日サロ店員「あ、これからクラブか!?あんまチャラついてたらダメですよー」

ユウタ「チャラつくとか興味ないんで♪やっぱクラブは音楽を楽しみに行くとこぢゃないですか!あと酒!」

日サロ店員「だよね♪じゃあ気をつけてね!またお待ちしてます」

ユウタは軽く会釈をして、日サロを出て行った…


夜はもう11時、なのにこの街は明るい。
当然、いろんなヤツらが集まる。いいヤツも悪いヤツも…。
ユウタはいつも言っていた。
「まるで夜のライトに集まる虫みてーだな」


…あ、俺もか。


< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop