ミルクティー
「えっ、なんで拓様がここに……?」

まったく意味がわからない私は口を開けてブサイクな顔をしてただろう


「学園の王子様だってたまにはサボったりしたいからね♪」

その笑顔はキラキラしていて普通の女の子だったら失神しそうなくらいの顔だ



「メガネちゃんこそサボったらダメでしょ?いけないんだよそんな事したら。」






そう言った王子様はみんなに振りまく笑顔より、少し違う表情に思えた


「ごっ、ごめんなさい…」

「なんでメガネちゃんが謝るの?」

そう言いながら王子様はなぜか私に一歩、また一歩と近づいてくる


「メガネちゃんてさ、昨日メガネ外して髪ほどいてたよね♪」

「えっ!?なんで知ってんの?」

「王子様だからね♪」

そう言いながらだんだん距離を縮める王子様


そして私も一歩一歩後ずさる
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