ラジカルギャングズGODFATHER
「……あんたの子供?」


少年は首を鳴らして言った。転んだ時に痛めたらしい。


「ち、違うよ! 公園に置き去りにされてたんだ」

「捨てられてたのか?」

「厳重に守れて段ボール箱に入ってたから……たぶん」

「フツー拾うか? 誘拐だぞ」

「誘拐でも何でも、とにかく僕は──」


その時、近所の家の玄関が開いて、若い女性が出てきた。


「あなたたち!! こんな時間にここで何してるの!?」

「な、何でもありません」
「別に何も」


異口同音に言う。次には互いに顔を見合わせて驚いた。


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