ラジカルギャングズGODFATHER
一度は机に向かうものの、ペンを手にして問題を見ると、その気が瞬時に失せてしまう。

解けない問題ばかり並んだテキストを、時には破り捨ててしまいたい衝動に駆られる。


気付けばそのページには道をそれたペンが闇雲に走った跡が残っており、苛立ちに任せて乱暴に床へ叩きつけたが、それで気分が晴れるはずもない。



そのままベッドに倒れて、天井を見上げた。



真っ白な壁には何もない。



テキストがみんな真っ白ならどれだけ楽だろうかと思う。

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