ラジカルギャングズGODFATHER
3:門外漢
長いこと背中にしがみ付いて目を閉じている間にバイクは失速し、そして止まった。
目を閉じていたから、いつどこで警察を撒いたのか知らないけれど。
どうやら安全な場所まで来たらしい。
「いつまでくっついてるつもり? いい加減に離れろ、気持ち悪い」
「あ、ごめん」
まだ彼に巻きついたままの腕に気づき、ぱっと手を放した。