ラジカルギャングズGODFATHER
燈路はどうしていいか分からず狼狽していると、少年が顎で癪って小さく言う。
「挨拶、しろ」と。


「あ、あの……佐倉燈路……です……」

「燈路ちゃんか。よろしく!」


快い返答したのは金髪の男だ。
感情の起伏や抑揚のない語調ではあったが、温和な表情が人懐こさを感じさせた。


「俺は森渓スバル。デスクに座ってるのが梶山次吉さん。そんで燈路ちゃんの傍にいるのが神田綺斗くん。
ここは俺らの溜まり場みたいなモンで、まぁ察からの隠れ屋って言ったらそれまでッスけど」

「スバル、喋りすぎだ」

「あっスイマセン。でもこの子、案外いい子っぽいッスよー? 綺斗くんに似てるし。歳は?」

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