ラジカルギャングズGODFATHER
不意に、次吉の腕の中で赤ん坊が笑った。

綺斗が人差し指を目の前に出すと、赤ん坊は力強くその指を握り返してくる。


「うわ、怪力……まるで金太郎だな」

「そう言えば、女の子かな、男の子かな?」


スバルは興味津々に燈路に訊ねた。

燈路も自分で確認した訳ではないので、どちらとも分からない。

すると、答えを待たずスバルが言った。


「『セイヤ』ってのどう? この子の名前」

「セイヤ!? どうして?」


燈路が素っ頓狂に叫ぶと同時に、赤ん坊は泣き出した。

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