ラジカルギャングズGODFATHER
次吉が必死にあやす隣で、スバルが続ける。


「もうすぐクリスマスイブじゃん。だから『聖夜』と書いて『セイヤ』と読む。女の子なら『マサヨ』。妥当っしょ?」


リアルだな、と綺斗がぼやく。


「何で名前なんか付けるんだよ。俺たちが育てる訳でもないのに」


スバルは今までにないくらい、顔いっぱいに笑って答える。


「だって俺、末っ子だもん。こんなに小さい子って初めて触ったから、何か可愛くってさあ」


ねっ、と、まだ言葉も分からない赤ん坊(聖夜)に同意を求めた。

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