ラジカルギャングズGODFATHER
マサヨの泣く声が響いて、ちょうど目が覚めたと言うように燈路は大きく伸びをした。


「おはよー燈路ちゃん」

「おはようございま……今何時ですか?」


辺りを見渡す。この部屋に時計はない。

スバルが燈路のケータイを放ってよこした。


「8時42分。綺斗くんなら燈路ちゃんが眠ってからすぐ出てったよ。7時くらいに」

「僕そんなに寝てたんだ、……すみません」

「ところでさ、燈路ちゃんが寝てる間に何回か電話あったよ」


伝言は5件入っていた。


聞いてみたら、始めの1件は友人からの心配の電話、後の3件は赤ん坊の親だと言い張る者たちからの電話。




そして、最後の1件は──。



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