ラジカルギャングズGODFATHER
綺斗はダイニングテーブルに座って頬杖をついた。
テーブルには、いつもより手の込んだ料理が並べられている。


目を伏せて小さく言った。


「鈴木さんと会ったの?」


そう聞かれた母は恥ずかしそうに──同時に、少しだけ申し訳なさそうに微笑んだ。


「綺斗、怒ってる?」

「平気。俺は会ったことないけど、いい人なんだろ?」

「……いい人よ。──ねぇ綺斗? 鈴木さんに会ってって言ったら……どうする?」

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