ラジカルギャングズGODFATHER
「だって! いっ、家出したのがバレてるかも……!」

「家出!!?」「家出!!?」


大の男の叫び声が二人分、室内で同時に破裂した。


「バカ野郎てめェそういうことは先に言え!!」

「だって言うタイミングがなかったんです!!」


眠りから浮上したマサヨが泣き出した。

次吉が即座に対応する。



スバルは未だ鳴り続けているケータイを見てから、再び燈路に視線を戻した。

この場に似合わず不敵な笑みを浮かべている。

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