ラジカルギャングズGODFATHER
突然、次吉の後ろで勢いよくシャッターが開いた。



そこから差し込む日光は、眩しく暖かく部屋を照らした。
その逆光の中に少年の影が見える。



部屋に一歩踏み入るとその容貌が明らかになった。


神田綺斗である。



「俺も行くよ」



綺斗は座り込んでいる燈路に真っ直ぐに近づいて、手を差し伸べる。
目を丸くしている燈路の手を引いて立ち上がらせたのち、弁解がましくこう言った。


「勘違いするな、あんたのためじゃないからな」






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