ラジカルギャングズGODFATHER
突如、小崎は立ち上がり、燈路に言った。


「もう、私には関係のないことですから」


ごめんなさい、とお辞儀して燈路の横を通り過ぎていく。


「待ってください!」


振り返った時には、綺斗の横を過ぎて外に出たところだった。


綺斗は平然と彼女の背を見送り、間を置いてから彼女の後についていく。


「小崎さん」


綺斗が呼び止めるが、「放っておいてください」と言っただけで走り出したので、こちらも足を急がせた。


「聞くだけ聞いてやれよ!」

「やめて! ついてこないで!」

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