ラジカルギャングズGODFATHER
一人は、デスクの上で紙幣を数えている40代のがっしりした大きな男。

もう一人は、シャッターの端の方にある小さな出入り口から入って来た、金髪を後ろで結っている20代の長身痩躯な男。


そして最後は、ブランケットを頭からかぶり、縮こまってソファーで眠っている男。


「参った、参った。今夜も冷えるッスねー」


ジャンパーや頭に乗った雪を払いながらそう言った。

デスクの男に「これでいいんでしょ」と、缶ビールの入った袋を渡す。

男は受け取って中身を見るなり、不服そうに唸った。


「なんスか、カジちゃん。言われた通りの酒買ってきたんだよ?」

「肴がねぇじゃねえか」

「げっ、忘れてた」

「だからお前はマヌケって言われるんだぜ、スバル」

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