甘い恋
そして、あたしは春希を睨んでやった。
それでも全く動じない事に、
すごくはらがたっている。
しばらくの間、教室には沈黙が続いた…
春希の唇がゆっくり開く…。
「あのさぁ… 普通知らない奴に、なれなれしくするわけねぇだろ…」
どういう事?
あたしが首を傾げていると、
「だから 俺はお前の事を知ってんだよ…」
「えっ!でも、あたしは貴方なんかしらな…」
言い終わってもいないあたしの唇に、春希は人差し指をあてていた。
「覚えてないか…」
覚えてない?
あたし春希の事知らないよ?
頭の中がハテナだらけ…
こいつは一体だれなの?!