満月
新月

出会い

実のことを言うと、私は韓流とは全く無縁だった。韓流ブームの先駆け『○のソナタ』には見向きもしなかったし、若い子に人気の東○神起にも興味がなかった。
でも、ミレと出会って韓国語をはじめてから、どんどん韓ドラにはまり、K-POPにもはまっていった。
ミレと勉強するだけでは飽きたらず、私はペンパルサイトに登録し、そこで、何人かの韓国人とメールのやりとりをはじめた。
その中に、彼がいた。
彼は、キラキラした目でこちらを見つめる写真と共に、自己紹介してきた。

しばらく男の人と接触していなかった私には、写真とはいえ、真っすぐ見つめられて息苦しくなった。

いつもはよくよく考えてから返信するのだけれど、この日は何も考えずに返事を書いていた。

彼の目に吸い込まれた。
これが、彼との出会いだった。
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop