For You ‐この想い君へ‐
「渚、前みたいに顔面にボールぶつけないでよ?」
半笑いで亜希があたしに声をかける
「心配どうもありがと!あの技はなかなか出来ないから安心して!」
ピ―――――――
試合開始のブザーが鳴った
それと同時に周りも応援の声が飛び交う
(やっぱり経験者はすごいなぁ…)
あたし達のチームにはバレー経験者が3人もいる。あたしはついていくので必死だ。
「なぎっ!そっちくるよ!」
「は、はい!」
(ふー…経験者がいる分逆にプレッシャーが…)