For You ‐この想い君へ‐
「行くの?行かないの?どっち吉沢さん」
「…い、行く!」
「よっしゃ」
そう言って松永は嬉しそうにニカッと笑顔を見せた
まだ実感は湧かないけど…あたしはただ松永の隣にいたい、それは前より強くなった
それは松永もあたしの気持ちと同じなのかな…
「あ、あのー!」
振り向くと玄関にひょっこり顔を出している由佳がいた
「由佳どうしたの?」
「あのー…プリンどうぞ」
由佳はあたし達のところに来て、松永にプリンが入ったビニール袋を渡す
「あ、ありがとう」
(妹よ…なぜ松永にプリンをあげる…)