For You ‐この想い君へ‐


「えっこれどこに向かってんの?」


「知らねーよ。お前がバス乗るって言ったんだろ」


「松永が電車はイヤって言ったからでしょ。なんで電車がイヤなのかあえて聞かないけど…じゃあ行く場所決めててよ」


「全部俺任せか。いくら俺が頼りになるからって全部任せるのはダメだぜ」


「はいはい…ごめんなさいね」


待ちに待った?デート当日ですが、この通りグダグタ感たっぷり。それに付き合いたての初々しさなんてありゃしません…

「それにしても天気いいな」


バスから見える空は青空。いい天気すぎるくらい。バスの中に日差しが差し込む。

「なんか眠くなってきそうだ…」


「お昼寝にはまだ早いと思うけど」



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