For You ‐この想い君へ‐


「…それは、どうも」


そう言ってあたしはぎこちないお辞儀をした


赤くなる松永につられるようにあたしも赤くなっていく


(なんか…照れる…な)


「もうこの話終わり!クレープ!」


松永は強制的に話を終わらせ、あたしの持っていたクレープを奪い食べ始めた


いつもなら奪い返そうとするはずだけど

「可愛い」なんて言われたら、照れながらそんなこと言われたら…


胸がキューっと苦しくなってなってあたしがあたしでなくなるよ…


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