For You ‐この想い君へ‐


「二人っきりで、それに泊まりで、そういうムードになるでしょ?」


なんだか嬉しそうに亜希はあたしの肩をぶつける


「あのー…」


「してないの!?」


「いや、…未遂です」


「もしかしてウチらが邪魔したんじゃ…」


「いや全然!全然いいんだけど…」


あたしの頭の中でさっきのことがフラッシュバックされた


「まっ泊まりだし時間はたっぷりあるもんね?」


いやらしい笑顔をあたしに向ける


「ちょっと亜希!」


「赤くなってますよ~」


(亜希のバカっ…!)


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