For You ‐この想い君へ‐


悟くんは飲み物のペットボトルを掴み、少し遠くを見た


「中学の時、俺めっちゃ暗くてイジメられてて…保健室登校してたですよ。
はは…意外でしょ?二人は何かと俺を気にかけてくれて、毎日のように保健室に来て俺と話してくれたんです」


(悟くんがイジメられてた…?信じられない…)


「最初は警戒してたんっすけど、なんで俺が保健室登校してるのか聞かないで
何ってこともなく、ただくだらないこといっぱい話してくれて
暗かった俺に笑う感情を二人が思い出させてくれたんっす」


悟くんはそう言いながら優しくはにかんでいた


「今の俺がいるのは二人のおかげだから…もう最近はウザがられてますけど、一生ついていきますよ。そのおかげで同い年の友達は少ないっすけどね!」


悟くんはニカッと笑い、飲み物を持ってこの場を去って行った


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