For You ‐この想い君へ‐
それから何時間経った頃にあたしは目が覚めた
「ぐー…」
すぐそこから聞こえる寝息のおかげで
「え!」
部屋の電気は消されていた
そしてあたしは気付いた。
自分が眠ってしまったことと
隣に松永が寝ているのが…
松永は気持ちよさそうに眠ってる様子…
(わ…どうしよう…)
あたしは上半身の上体を起こした
「ん…」
(なに…!)
あたしは松永に腕を掴まれていた
「起きてるの…?」