For You ‐この想い君へ‐
私はそれからこの事が気になって授業に手もつかなかった
まあいつもあんまりついてないけど…
「渚ー明日誕生日だねぇ~」
亜希はあたしの席に駆け寄ってきた
「あー…だったね」
(そうか…明日誕生日か)
「何他人事みたいに言ってんの。さて松永には何もらうのかね~」
「っていうか松永あたしの誕生日知ってんのかな」
「彼氏が知らないわけないでしょ。楽しみだね」
「なんで亜希がそんなに楽しみなの」
ニヤついた亜希とは裏腹に帰りの松永は少しだけ元気がなかった