For You ‐この想い君へ‐
「あ、ちょっと待ってて」
和紀くんは通り掛かりのコンビニに入っていった
今日の私達は街の中を歩き回った
この日和紀くんは私のテンションに合わせてくれた気がして、なんだか複雑な気持ちだった
「ケーキ、公園で食べよ」
和紀くんはケーキを片手にニッと笑う
なんだか胸が締め付けられるようだった
「ごめんロウソク一本しかもらえなかった」
「全然いいよ。ってか火あるの?」
「あ、ない」
「ダメじゃん!」
「じゃああると仮定した感じでロウソクにふ~っと」
「あの、私痛い人にならないよね…?」