For You ‐この想い君へ‐
「美和だけど分かる?」
突然かかってきた電話
かけてきた電話の先には、以前聞いた時より弱々しくか細い美和さんの声だった
「明日病院に来れないかな?」
「え」
「話があるんだ。渚ちゃんもあるんじゃないかな。私に」
とっさに思った。松永のことだと
私は明日の学校帰りに美和さんがいる病院に行くことした
美和さんの声は弱々しい声のなかに美和さんの強く、固いなにかが伝わってきたような気がした