For You ‐この想い君へ‐
「まったく…もうじゃあ…先生のやるから二人でこれ見ろ」
「あ…はーい…」
(松永くんも忘れてたんだ…)
「XとYを求めるには…」
「………」
「…あんたが忘れなきゃ俺が忘れてることバレなかったのに…」
「……ごめん」
「鈍臭そうだと思ったら本当にその通り」
(…なんでこんなに偉そうなの?)
「なんかやけにトイレの前で会うけど、俺のストーカーなの?」
(…………!)
その瞬間、プッチーン…と私の頭の中の何かが切れた