For You ‐この想い君へ‐


ずるいかもしれないけど
松永に「ありがとう」を
口にするのが恥ずかしかったから
ジュースでごまかすことにした


「ふんっ…」


そしてあたしは自分の席に座る


「あ、そういえばあなたからお礼の言葉を聞いてないんだけど?」


「え、」


松永はすました顔で自分の耳に手をあてている


(ちくしょう…バレた…)


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