For You ‐この想い君へ‐


「女の子がこけたのに
『大丈夫?』の一言もないのかなー?」


「俺も一緒にこけたんだよ
大丈夫か大丈夫じゃないかは
自分みりゃ分かるよ」


松永はその場にチャリを止め制服についている砂を落としている



「冷たい男だこと…」


あたしも砂を払いながら立ち上がった


あたしは見る限り自分は擦り傷程度だった


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