For You ‐この想い君へ‐



周りが騒いでる中しばらく
じっと松永の名前を見つめた


(ずっと見てたら動いたりしないかな…)


バカげたことって分かってるけど
それさえ信じたくなる


「何してんのお前」


気付かぬうちに松永があたしのすぐ横に立っていた


(ま…松永…)


「何もしてないけど…」


あたしは凝視していた大きな貼り紙から視線を下へと移した



< 90 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop