Time girl ~時を越えた少女~



「はいはい、じゃあ咲山さんの席は
 そこの空いてる席ね~?」


担任は俺の隣の席を指した。


「あっ、因みに咲山さんは
 鷹野のはとこらしいから、
 案内は、鷹野達にしてもらってね~。
 じゃあ1時間目は自習~!!」


ナイス!!担任!!


KYな担任もたまには
いいことしてくれんじゃん♪


妃依は俺に駆け寄ってくる。


「遅かったじゃん♪
 俺が昼休みに案内してやるよ。」


俺がそう言うと、


「ありがと♪」


と、妃依はあの笑顔で言った。


俺の先ほどまで出していた
黒いオーラは跡形もなく消えていた。


莉「ッフ。単純な奴。コソッ」


莉華がコソッといいながら
妃依に抱きつきにいく。


うるせえー!!


単純の何が悪い!!


お前だって単純じゃないか。


特に悠真前ではな!!


俺は知ってるんだからな!!


そう思ってるうちに
妃依はクラスメートに囲まれている。



「ねえ!!咲山さんって
 璃緒様のはとこなのかしら!?」


「どこから来たの!?」


「かわいいねえ~俺と付き合わない?」



おい!!誰が妃依を渡すかよ!!


てか、付き合ってないけど。


妃依は質問攻めですごい困った笑顔。


本当かわいい奴♪
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