ずっと一緒

部活もして友達もたくさんいて充実した毎日を過ごしていた


「♪〜♪♪〜」

授業を知らせるチャイムが学校中に響く


10分間の間で次の授業の準備をしなければいけない


別の校舎で授業の人達は焦りながら廊下をバタバタと走っていった


私のクラスは社会だったため教室なので楽だ

今は4時間目。
次はお弁当なのでまだかまだかと時計を気にしてしまう

「♪〜♪♪〜」


(やった終わった!!)


私は教科書を机の中にしまって
お弁当をカバンから出した

「美結たべよ〜」

そうあきらかにお腹を空かせているような顔で麻奈は私の前に椅子とお弁当を持ってきた


食べながらのお喋りの時間

麻奈は隣のクラスに気になってる人がいるらしく

ずっと麻奈の恋のトーク
いわゆる恋バナが続いた

その相手は山川くんという優しそうな男の子

「美結はさぁ
先輩とはどうなの?」

私はお箸が止まった

1つ上の他中の先輩
海藤涼先輩…

「何もないよぉ」

ホントに何もなかった

私は柔道部に入っていて
小学校の頃からバリバリやってた

その柔道を習いにいったところに海藤先輩がいて

よく一緒に小さい頃は練習をしていた

「あの頃はりょーくんって言ってたのになぁ」

「今も言えばいいじゃん」

麻奈はかなりガツガツいくタイプ

私は柔道のときとは真逆ですごい消極的…

中学に入ると先輩と後輩にはっきり分かれるし

空気的に先輩って言わないといけなかった

もうあの頃みたいに
叩きあったりできないんだなぁ…

もう中2なのに
昔に戻りたくてしょうがなかった


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