先輩とあたし
直樹side


俺の名前は滝岡直樹。

この三河高校に通う二年生だ。

成績は優秀、運動神経抜群、でもって容姿も世間一般ではカッコいいという部類に入るわけで…


自分でいうのもなんだけど…とにかくモテる。


「直樹〜お前今まで彼女ってか好きな女すらいなかったのに…あれはなんなわけ?」


同じバスケ部で一年のときからつるんでる神崎隼人はいってきた。


隼人はカッコいいではなくどちらかというと可愛い。
俺は可愛いよりカッコいいがいいんだー!とかって毎回なげいてるけど…

その身長と目の大きさをどうにかしないと


無理だろーな。


「別に、なんでもねーよ。」


「なんでもねーわけねーだろ!?俺、一年お前と一緒にいたけど…女の前であんなに感情出してるお前は初めて見たぜ?」


「お前、人をサイボーグみたいにいうなよ!」


確かに、自分から名前知りたいとか思ったのは初めて。


つーか…



一目惚れしたのも初めて



そう、俺は、あの子に一目惚れした。




< 13 / 97 >

この作品をシェア

pagetop