先輩とあたし
「優奈!私達のチーム5試合目だったよ!★」




美雨はそういった。





「そっかぁ!じゃぁ、、まだ結構時間あるよね?どうする?」




まだ1試合目が始まる前だ。





「神崎先輩の試合見に行きたいな♪」




目を輝かせながらいう美雨。



「わかった」




そんなキラキラした目で言われたら断れるわけないじゃんかぁ…





神崎先輩は1試合目らしい。




何処のコートでやるかまで把握している美雨はさすが。




そう言えば…私、滝岡先輩の試合どこでいつあるか知らないや…






先輩がバレーしてるとこ、ちょっとみたい。





美雨に聞いたらわかるかな?





…て…







なに考えてるの?私。







そんなことどうだっていいじゃん!




どうだって…






「あ、優奈と美雨!!今から試合?」






「いお〜!違うよ。私達は5試合目!」





私はそう言った。





「あー、なるほどね!神崎先輩が見たいって美雨につれてこられたんだ!」





さすが、いお!




鋭いです!




いおこと笹野伊織は同じ女バスに所属する女の子だ。



ちなみに『いお』とは



伊織のコートネームである。







『キャー!神崎くん(先輩)かっこいい!!』





いきなり聞こえた女子の声。



神崎先輩の試合が始まったと思われる。




なんで思われる、なのかと言うと、コートの周りを沢山の女子が囲んでいるので離れている私にはコートの様子が全然見えない。





美雨は…





ミーハーの中にバッチリ紛れ込んでる。





< 25 / 97 >

この作品をシェア

pagetop